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シングルマザーあるあるシングルマザーの私が一番再婚を後悔したこと

kpさんのコラム

私は金銭面的にもう耐えられなかったので、再婚を決意しました。相手は社長の息子で、もう金銭的に困ることはないと思って再婚しようと思ったのです。娘に会わせたところ、娘は気を遣って再婚を了承してくれました。この時点でとても申し訳なく思ったのですが、それほどまでに私は限界を迎えていたのです。

しかし、ある日私は1番再婚を後悔する出来事が起きました。

それは娘が小学校5年生のときのバレンタインのこと。

その時すでに旦那は浮気していたのですが、私は別にどうでもよかったのです。お金さえあれば。でもその旦那も借金を背負っていたため、決してお金があるとは言えませんでした。でも、娘と一緒にいられるからと耐えていたのです。娘も気を遣って旦那に寄り添ってみようと思ったのでしょう。バレンタインの時に手作りでシュークリームをあげることにしたのです。

娘と協力して作ったシュークリームは、とてもおいしくきれいに出来上がりました。そして娘が「バレンタインだよ」と言って旦那に渡したのですが、無反応。一応は受け取りましたが、そのまま自分の部屋にこもってしまいました。

次の日掃除しようと旦那の部屋に入った瞬間、ゴミ箱に捨てられていたバレンタインの箱を見つけたのです。私は食べたのかなと思ったのですが、蓋を開けた瞬間驚愕しました。1口も手をつけずにゴミ箱に捨てられていたのです。私は呆れてものも言えませんでした。これが人間がすることなのかと…。

その瞬間に娘が入ってきて、それを見た瞬間大激怒。

そのときの娘の顔は一生忘れません…。怒りの中に悲しさを含めたあの表情を見た瞬間、心から私はなぜこの人と結婚しようと思ったのだろうと本当に後悔しました。

浮気しようがどうでもよかったのですが、娘を傷つけることだけは許せませんでした。

これは限界だなと思い、離婚を決意したのです。私の身勝手な理由で再婚し、あそこまで娘を傷つけてしまったこと、本当に後悔してもしきれません。

結局娘は、元旦那のことを心から恨んでおり、またしても「父親」という存在をいい存在に塗り替えることはできませんでした…。

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この連載の著者

  • kp

    ライティング歴4年目
    エステ会社で3年勤めた経験あり
    シングルマザーの家庭で育つ