ひとり親家庭等医療費助成制度は母子家庭となった親・子供の医療費を負担してくれる助成制度です。医療行為を目的とした治療であれば全額負担してくれます。私もシングルマザーになった時はありがたくこの制度を利用していました。しかし、実はこの制度はすべての人が受けられるわけではないのです。

対象となる人と対象にならない人がいるので、今回はその分別についてお伝えしていきます。

対象となる人は基本的に母子家庭で18歳未満の子供がいる人です。所得が限度額を満たしていない場合であれば、誰でも助成の対象になります。離婚でも死別でも、1人親になった経緯は関係ありません。

ちなみに子供にもし障害がある場合は18歳ではなく、20歳未満まで対象になります。ただ、各市区町村によっても範囲が異なる場合があるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

対象にならない人は所得が限度額以上ある人、生活保護を受けている人、施設や刑務所などに入所している人です。生活保護を受けている人はもともと医療補助があるので、ひとり親家庭等医療費助成制度は利用できないのです。

所得の限度額は各市区町村によって異なりますが、例として新宿区の助成制度の限度額を挙げてみます。

子供が1人の場合…所得限度額230万円
子供が2人の場合…所得限度額268万円
子供が3人の場合…所得限度額306万円
子供が4人以上の場合… 1人増えるごとに38万円が加算される

私も最初はひとり親家庭等医療費助成制度を利用していましたが、途中で所得限度額を超えてしまったため利用できなくなりました。私はスナックでママとして働いていたのでそれなりの給料をもらっていましたが、それは基本給に限って言えること…。実際に貰える手取り額は10万円程度にしかならなかったのです。やれ税金やなんだと引かれ、手元には全然残らなかったのに、医療費控除が受けられなくなったのはきつかったですね。

基本給ではなく、手取り額で対象となる人とならない人を決めてくれればいいのにとずっと思っていました…。皆さんも限度額を超えると助成制度が利用できなくなるので注意してくださいね。