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シングルマザーのひとり言息子から初めての誕生日プレゼント

ryukeimommyさんのコラム

この1月、私の誕生日がやってきました。
中学・高校と部活動に明け暮れていた息子は、引退後アルバイトに精を出しています。
『働いてお金をもらう大変さ=お金の大切さ』『職場でのコミュニケーションの重要性』ということを正式に働く前に知ってほしいと、私がアルバイトを勧めました。

地方都市では高校生の時給は決して高くありません。
“首都圏の最低賃金か?”と思うような時給ですが、息子は頑張って働いています。

口座の管理は私が行っていますが、先日給料日の後に珍しく息子から「10,000円おろしてきてもらって良い?」と言われたのです。
同じ高校の彼女と遊びに行くのかと思い、言われた通り息子にお金を渡しました。

それから数日後・・・。

買い物から帰ってきた私に、息子がプレゼント包装された袋を渡してきたのです。

「お誕生日おめでとう!」

中にはマグが入っていました。

家で仕事をしているときに、いつもは普通のマグカップでお茶を飲むことが多い私。
お酒は嗜みませんが、お茶が好きでよく飲んでいるのを息子は見ていたようです。

どうやら彼女と一緒にいろいろな所へ行って「何にしようか」「どれがいいのか」と二人で一緒に悩んでくれていたらしく、「〇〇(彼女の名前)が選んだんだよ。」とはにかみながら話してくれました。

息子はきっとシングルマザーである私の状況を子供なりに理解し、心を痛めたり、寂しい思いをしたことも少なくなかったはずです。

普通の家の子供のように、経済的に恵まれているわけでもなく、仕事に追われていた私のせいで旅行などの思い出もあまりありません。

ただ・・・人を思いやる気持ちや人のために何かをするということを、知らないうちに学んでくれていたんだと思います。

4月から独り立ちする息子。
離れて暮らすのには正直不安があります。

でも、「子離れをしなければ親離れができない」・・・息子の保育園時代の先生に言われた言葉です。
息子とのたくさんの思い出は、私にとって宝物です。
今回の誕生日で、その宝物が1つ増えたような気がしました。

この18年間、辛くて泣きたいときもたくさんありました。
自分の出した結論に責任を持たなければとムキになったこともありました。

でも。
きっと息子との時間が今の私を作り、これからの人生の糧になるんだろうなと感じる今日この頃です。

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この連載の著者

  • ryukeimommy

    アラフィフのシングルマザー。
    仕事をせずに借金を繰り返す元旦那に愛想を尽かし、息子が10か月の時に養育費・慰謝料ゼロという無謀な離婚を選択する。
    その後は仕事と育児に奮闘。

    「貧しくても楽しい生活」をモットーに、息子との二人三脚で頑張っている。