5

新米シングルマザーの離婚とお金のリアルな話新米シングルマザーの離婚とお金のリアルな話

ほほ笑み そえる かすみそうさんのコラム

赤ちゃん連れの無職が別居のための家を探す!

別居先を探し始めて、1週間程度経過し、あれこれ贅沢を言いつつも、「ここはどうだろう?」と思う物件を見つけました。
早速仲介業者に話を聞きに足を運び、実際に家も見せてもらいました。

悪くない、と思ったので、契約に関して話を聞くと、「前年度の収入証明」と「在職証明」を提出してほしい、と言われました。

前年度の収入証明は市役所で請求できますが、在職証明は、振っても叩いても何をしても出てきません。
無職ですから。

とりあえず、「用意できたらまた来ます」と言って、その日は終了。
このとき、「別居のための家探し終了」という気分でした。

その位、目の前が暗くなりました。

私は結婚時に当時勤めていた会社を辞めました。
出産までは派遣社員としてお仕事をしていました。
家を探していたころ、結婚当時の選択をひたすら悔みました。
もうどうにもならないのに、とことん悔みました。

結婚する時から「離婚するかも」と考えている人はまずいないと思いますが、離婚以外にも先々何があるのか分からないのが人生。
働けるうちは働いておくと「何かあった時」には身動きがとりやすいかもしれません。 

とかく、通常の方法で住居確保が難しい、と現状を分かったため、私は市の一時避難先などを利用することができないか問合せをしてみようと思いました。
そうするとなかなか友人ともコンタクトが取れなくなるかもしれない、と思い、一人の友人に電話をしました。

「離婚する予定なので、これからこの家を出ようと考えている」と伝えたときに、本当に運よく私の離婚への道のりは動き始めたのです。

「じゃあ、うちの母親が管理している賃貸住宅、借りられるように頼んであげる」

友人はそんな言葉をかけてくれました。

敷金礼金なし、管理費維持費も発生しない。家賃は相場の半額。
破格の条件でした。

「いや、そんなつもりで連絡したわけじゃなくて。。。」と口ごもっているうちに、このありがたい話はとんとんと進み、「本当に運がいい」としか言いようがない状態で新しい住居が決まりました。

最初のころに書かせていただきましたが、「離婚したい」という思いを恥ずかしがって隠していたら、きっとこんな風には動かなかったと思います。

そんなにあちらこちらにオープンにしていくことでもないかもしれませんが、状況を考えて両親、兄弟、大切なお友達。

身近な方に伝えてみると、自分が知らなかった有益な情報などが得られるかもしれません。
そうでなくても、心強い味方になってくれるかもしれません。

悩んでいる方がいれば、参考にしていただけると嬉しいです。

この記事が気に入ったら、「いいね!」しましょう。
あなたのfacebookに更新情報をお知らせします。

  • 目次
  • 著者

目次

この連載の著者

  • ほほ笑み そえる かすみそう

    1981年3月生まれ
    大阪府在住
    4歳の息子と二人暮らしのシングルマザー

    離婚を考え、夜逃げのように別居を開始。
    その後離婚調停をするも、調停では離婚ができず、
    また、弁護士費用の問題などで裁判をすることもできず、
    結局離婚しないまま別居生活を継続。
    最終的には、元配偶者の合意を得て離婚が成立しました。

    その間、金銭的にはほぼその日暮らしのような生活をしたり、
    保育園の問題に悩んだりしながら、現在の生活を確保することができました。

    そんな経験そのものや、その中で試行錯誤、工夫してきたこと、学んだことをお伝えし、今悩んでいる方の少しでもお役に立ちたいと思っています。