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新米シングルマザーの離婚とお金のリアルな話新米シングルマザーの離婚とお金のリアルな話

ほほ笑み そえる かすみそうさんのコラム

もし調停で離婚が成立しなかったら

年が明けて、調停を前にした弁護士さんとの話し合いに、事務所へ伺いました。
前回の調停より年末年始を挟んだ分、少しお久しぶりな打ち合わせでした。
そこで、弁護士さんへ元夫から連絡があったことを聞きました。
「どうしても離婚は避けたい」との連絡だったようです。

前回の調停で、「離婚したくないのであればどうするのか?どう変わるのか?」と質問をし、それに対する回答が出たのか出ていないのか、ここでは分かりませんでした。

考え込む私に弁護士さんが、少し言いにくそうに話し始めました。

このまま先方が離婚に納得しなければ、「調停不成立」となる。
その場合、「裁判」という形で、決着をつけるのが一般的である。
裁判をすれば、「おそらく」離婚は成立するだろう。

この3点を1つずつ話してくださいました。

最後の「おそらく」という部分について、いくつか質問をしてみたところ、「裁判とは証拠に基づいて法的に判断が下される場所」であることが理解できました。
そのため、私が訴えていることは「証拠」に当たるものがほとんどないため、「おそらく」という表現になるようです。(もちろん、証拠がいくら揃っていても、「確実」と言うことはないようです)

色々話をした結果、裁判をして、確実に離婚したいと思うのであれば、弁護士さんにサポートをしていただく方がベターであると説明を受けました。
その上で、発生する概算費用が70万円程度になるだろう、と伺いました。

相場と比べて安いのか高いのかは分かりませんが、当時の私にとって出せる金額ではありませんでした。分割するにしても、重たい金額です。

「今後の方針について少し考えさせてください」
弁護士さんに何とかそう伝えて、その日の打ち合わせを終えさせていただきました。

この日の話し合いで始めて、「調停はあくまで話し合いの場である」ということを思い知らされました。

話し合いで解決できない場合に「裁判」となるのであれば、客観的な何かが必要なのであることも、重たい事実として知らされた気がします。

読んでくださってありがとうございます。何か参考になればうれしいです。

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この連載の著者

  • ほほ笑み そえる かすみそう

    1981年3月生まれ
    大阪府在住
    4歳の息子と二人暮らしのシングルマザー

    離婚を考え、夜逃げのように別居を開始。
    その後離婚調停をするも、調停では離婚ができず、
    また、弁護士費用の問題などで裁判をすることもできず、
    結局離婚しないまま別居生活を継続。
    最終的には、元配偶者の合意を得て離婚が成立しました。

    その間、金銭的にはほぼその日暮らしのような生活をしたり、
    保育園の問題に悩んだりしながら、現在の生活を確保することができました。

    そんな経験そのものや、その中で試行錯誤、工夫してきたこと、学んだことをお伝えし、今悩んでいる方の少しでもお役に立ちたいと思っています。