マザーポート特別対談経済的な困難さもちら見せする!シングルマザーの子どもの教育方法
やっぱり親は応援したい。どんなことでも。
自分で決めてくれて応援するっていう立場が、
多分一番お互い良いような気がする。
第5回 「シングルマザーと子どもの教育、進学」
- 子育ての中で必ず関わってくる教育や進学についてですが、お子さんが私立に行っているという江成さん。
- 私立へ行かれていると聞いてびっくりしちゃった。
-
私もびっくりですね。行くなって教育しているんですけどね、県立高校に行きなさいって常に言っています。
けど私自身が良かったのは、あまり学歴が無いので全然こだわりがないんですよ。人間頑張ればどうにでもなるからと思っているので、良いか悪いかは置いといて、子どもたちもその辺りで高見を望んでないっていうか、結婚も早くしたりしている。だけどもちろん本人がやりたいっていう事をやらせたいじゃないですか。
- それは誰しもそうですよね。
- そう。ただ色々関わっている中で、逆に私立に行かせなきゃってことに苦しんでいる人をみると、行かせなきゃいけないことでもないよってことを伝えたい。
- 本当にその通りですよね。
- そこが苦しみになってしまっている気持ちはわかります。もの凄く分かるし、日本はやっぱり多くの人が良い教育を受けていくものだからというのも分かるけど、それによってお母さんの笑顔が失われて子どもにあたってしまったりするのならば、そうじゃない選択肢もあるんじゃないかなっていうのを非常に感じます。
-
本当にその通りだと思います。私へのファイナンシャルプランのご相談でも教育費が悩み、ただよくよく伺うと、他人の物指しに自分の家を合わせようとするとすごく苦しくなるんですよね。
シングルマザーであることを引目に感じたくないので人並みの教育を受けさせたいっていう考えそのものが他人の軸になっちゃっているので、そこをまず向き合わないと。
- なるほどね、私も本当に個性的すぎるエピソードで参考にならないと思うんですけど。
- いや、そういう方が良いと思う。
-
まず私は元々、他の人と同じことをやってどうするのっていう考えを持っていたのね。自分自身に対してもそうだし、子どもに対しても。実は今の年代になってから、他の人と同じことができない自分を一生懸命矯正しているんだけどさ。
でも子どもに対してもそう思っていたから、私の息子が学校の様々な学業の中で、 他の子と同じことをすることがとても苦手な子だったの。例えば期日通りに宿題を出すとか。その苦手さが私は凄く愛しかったから、あんまりそういう事でガミガミ言ったことなくて。
- 良いお母さん。
- それでいよいよ高校進学ということが、流れの中で1つの大きな節目になりますよね。今までは義務として学校へ行っていたけれど、これからは義務じゃないから、行くなら前向きに選択していかなきゃいけない。そこでね経済な理由もあり、私もその頃ちょっと病があったりして先が見えないっていうのがあって、私の息子は通信制の高校に入学して、昼間はもう社会人並みに働いてくれたんですよ。
- 素晴らしい。
- そうそう。もらってくるお給料も私の会社のために使ってくれみたいな感じで。
- 素晴らしい。
- 本当に成功ですね。 本人が自らやりたいことをやっている感じで。
- ずっとずっと申し訳ないくらいにね。自分の青春とかをもっと過ごしてもらっても良かったなって。ぶっちゃけですけど、通信制の高校が年間20万円くらいだったんですよ。
- 安い。
- 安いと思う。
- プラス、スクーリングで屋久島の高校に行っていたので、行き帰りとかでどうしてもちょっとかかるから、それ入れて30万円くらいね。
- おお、屋久島いいですね。 富士山がお父さんで屋久島がおじさん。
- そうそう。屋久島の山がおじさん。
-
30万円だからそれが3年間で100万円以下ですよね。その後、針灸師の学校に行くことになったんだけど、本当はそこで2年間自衛隊に行ってお金をもらって、それで針灸師の学校に行きたいっていう風に自分は計画していたんだけど、ちょうど政権が変わったりした時で、募集がすごく無かったからどうしようかってなったの。
その時に母子家庭向けの教育資金、無利子の貸付金ていうのが、あれが本当に絶妙で、収入が少なすぎるシングルマザーはね、借りられないんですよ。返せる見込みがないから。収入が多すぎても必要ないでしょってなっちゃうけど、私はちょうどその真ん中にあったのね。だからそれがお願いできて、3年間でかかる金額の半額はそうやって無利子の融資を受けて、今は月々で返してる。
- 上手に活用すると制度も悪いものが無いですね。
- 本当にそうですね。
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家の状況ってある程度分かっていて自立心が芽生えるじゃないですか。
うちの3番目の子も看護学校行っていますけど、それこそ学校を決める時から奨学金から全部自分で決めてきて。
- 素晴らしい。
- 調べたんだ。
-
お母さん増額するから印鑑貸して。みたいな、それだけで。
大きな病院の付属の学校に行っているので、 就職も横浜の病院に決まって、2年位働けば奉公みたいになって返さなくていいんですね。そういう仕組みも上手く使えばそんなにお金をかけなくてもね。
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そうなんですよ。うちも奨学金じゃないけど、塾に行きたいと言ってね。
自分で3校くらい調べてきて、ここはこれ系が強くて費用的にもここに一番行きたいっていうのをプレゼンしてきたので。
- 素晴らしいね。
- 無理なく多少経済的な困難さもちら見せした方が、子どもが一番良いっていうものを選べる。
- 自分の将来に関わることだから、すぐに社会人になることでも、どんなことでもね。やっぱり親は応援したい。自分で決めてくれて応援するっていう立場が、多分一番お互い良いような気がする。
- ね。
- 私は経営の相談なんかもしていましたよ。
- すごい頼りになりますね。
- そうそう。エクセルとか一緒にやりながら、何月になったらこうなってこうなってって、でどうするの?みたいな。
第6回に続く
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