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マザーポート特別対談第6回「シングルマザーとコミュニケーション」

人の意見は、映画を観たり、本を読んだりすることと同じこと

第6回 「シングルマザーとコミュニケーション」

シングルマザーだからこそ、子どもも引っくるめて周囲とのコミュニケーションが重要になるタイミングってあるじゃないですか。
特に江成さんはコーチのお仕事をされていて、コミュニケーションについて何か工夫していることはありますか?
コミュニケーションについてですか。それこそ若い時は、もうトンガってトンガって、人とぶつかってぶつかって生きてきたんですよ。
やっぱどこか負けたくないとか意地を張っていたんですよね。
でも色んな方との出逢いの中で、それが解きほぐされていったというか、滑らかに自分自身がなった後に、職業としてコミュニケーションを学んでいきました。
そうしたら、客観的に人を見られるようになったり、ご縁で色んな方のご相談を受けたり、そういった中でコミュニケーションを意識して生きていくだけで、人は幸せになれるんだなっていうところに辿り着きました。
結局は相手のことを考えることがコミュニケーションなので、そんな風に思われたら嬉しくない人いないですよね。
そうですよね。
親子のコミュニケーションでも夫婦でも、上司でも部下でも、教師と生徒でも、何でも一緒だと思うんですよね。
家の中しっちゃかめっちゃかで喧嘩とかしていますけど、子どもたちに、相手を思いやることやコミュニケーションを意識してもらいたいと思っていて、そういう意味でシングルマザーは、凄くどうしても偏見を感じやすいのかな。
そうですよね。石尾さんもシングルマザーでない人には、相談しにくかったとおっしゃっていたじゃないですか。私自身もシングルマザーになった時、自己評価が凄く低いので恥ずかしくて相談が出来なかったりだとか、どう思われているのかが気になったりだとか、そのように考えている方多いんじゃないかなと思うんですけど。
やっぱりそうですね。
そういう方にはどういったアドバイスをしたりしますか?
基本的には、誰かに相談を受けていることに返事をしていても、その人の考えを述べているということで、映画を観たり、本を読んだりすることと同じなんだよっていうことを教えています。その人がそう考えている。ただ、それは自分に向けて言ってくれた言葉だから受け入れましょうねと伝えていますね。
そうすると感謝ができて、そうしなきゃいけないっていうプレッシャーを感じなくて済むということですよね。
自分が楽になる。石尾さんは、モチベイティブペアレンティングでちょっと心理の方をされていますよね。
そうなんです。子どもの育て方でモチベイティブペアレンティングっていうのを考えて、事業の場では全部これを実施するようにしているんだけど、子どもが自分の心と頭で何が正しいのか答えを出して行動するということ。
私たち大人がこういうことはだめなのよ、とかそういう答えを押し付けるんじゃなくて、どうしてだめなのかっていうことを、自分で納得して行動するというプロセスを大切にしているんだけど、私自身、人との関わり方とかものすごく苦手な人間なんですよ。
いつも意図的に頑張ってますか。
そうなのよ。自我ってあるじゃない?自我の膜が厚いのよ。自我が凄くしっかりしているのね。自我がしっかりしているんだけど、自我と自我以外の世界との間の窓があまり無くって。
でもそれって訓練で。
そうそう!でも本当にこの歳になってですよ、やっと。
だから、私の子どももそういう事で苦労するだろうなと。同じような性格傾向、DNAと育て方、私と接して生きているわけだから多分そうだろうなと思って、なるべく早い段階から学びによって得た心理的な知識を、ヒントっていうのかな、そういうのを与えていました。
凄く必要だと思います。シングルマザーだからこそお金は沢山かけられないけど、コミュニケーション能力があれば片付くこともあるじゃないですか。
元々女性は能力が高いので、そこをもうちょっと磨けば良いだけの話なんだよね。
日本シングルマザー支援協会の会員さんにも、ぜひコミュニケーションを学ぶようにと伝えています。本当にそれって自分が落ち込んだ時に自分のための助けにもなるし、見方を増やすことにも繋がるし。抱え込まないって凄く大事なことですよね。
あと石尾さんが、息子さんは山登りで学んだって言っていましたけど、自分と他者は違うんだっていうことを意識しておくとそれだけで楽になるので、決して否定し合うのではなくて認め合うこと、違うっていうことをね。
そうなんだよね。分からないもんね。自分がこうだから相手もそうだと思うことが、それはむしろ自然なことじゃない。あえてどこかでそういう見方を身につけないと分からないよね。
そうですね。これはなかなか今の時代だと学ばないと難しいかも。なんだろ昔は自然に学べたのかな。
いや、昔は今ほど多様化じゃ無かったからという所があるんじゃないかしら。属性がもっとシンプルだった気がする。今は多様化なので、それを意識してコミュニケーションを学んだ上で生活していった方がより楽だし。できれば離婚前からね。
本当はそこからが一番良いんですけど。
離婚しなくて済むかもしれないですね。

第7回に続く

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この対談のメンバー

  • 波柴 純子さん

    子供が3歳の時にシングルマザーとなり、お金の不安がきっかけでファイナンシャル・プランニングに関心を持つ。
    それまで苦手だったお金・制度の知識を学ぶとことで日々の暮らしが安心に変わるのを感じ、これを他の人にも伝えたい、と転職を決意。

    金融機関のファイナンシャル・アドバイザーとして約7年の経験を積む中で、子育て世代の多くが抱える未来への漠然とした不安をなくすには、お金のリテラシーを持つことと同時に、自分の価値観を明確にすることが必要だと確信するようになる。

    2013年に独立し「私が未来をデザインする」という想いを込め、Cras-i design(クラシデザイン)と名付ける。
    シングルマザーや起業家など、本気で自立したい女性にを対象に、個別相談・講演・執筆活動を行っている。
    プライベートでは2015年に再婚、第2子を出産。

    Cras-i design(クラシデザイン)ファイナンシャル・プランナー
    一般社団法人 日本シングルマザー支援協会 理事
    一般社団法人 ウーマンズ・エンパワメント協会 理事
    一般社団法人 日本女性起業家支援協会 コーディネーター

  • 江成道子さん

    1968年8月生まれ
    一般社団法人日本シングルマザー支援協会(横浜市)代表理事
    一般社団法人ウーマンズエンパワメント協会(横浜市)代表理事
    株式会社マーチ(中央区)シングルマザー事業部部長
    シングルマザーの支援を通して、企業や行政との連携の中で、支援とビジネスの融合を目指し活動。2014年8月にはシングルマザー向けの就職イベントを横浜で開催。会員数1300名を超え、日本で最大のシングルマザーコミュニティを運営し、ソーシャルアントプレナーとしての役割を担う。

  • 石尾ひとみさん

    シンクタンク「環境企画研究所」勤務を経て、1988年よりフリーランスで執筆活動を開始。

    スキューバダイビング、マウンテンバイクなどの趣味を活かして、レジャー施設開発プロジェクトに多数参加。「女性関連市場」をメイン・テーマとする。「女性の仕事と育児の両立」「男女参画社会の実現」などの問題に深くかかわる。

    自らワーキングマザーとして仕事を続けてきた経緯から、「働く親の現実に則した保育環境の実現」を目標にかかげ、2000年「こどもの森ほいく舎」を開設。
    福祉の枠を超えた民間による保育のあり方を提言している。

    執筆・セミナー講師・教材制作・調査・取材などのプロジェクト運営と並行し、保育園の園長を担っている。

    2012年、シングルマザーとその子ども達のためのシェアハウス「ペアレンティングホーム」のコンセプトメイキング、運営にかかわり、多数のマスコミに取り上げられた。
    「ペアレンティングホーム」は、第8回キッズデザイン賞の「子どもの産み育て支援デザイン 個人・家庭部門」に入賞した(2014年)。

    また、ジャズシンガー「 ‘s Honey」(スハニー)として音楽活動を続けており、2010年ジャズレーベルart of spirit(s) よりアルバム「La,la,mu」をリリースしている。

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