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マザーポート特別対談第9回「シングルマザーと病気」

病気を持っていたとしても楽しく共存したい。
病は気から、治療も気から

第9回 「シングルマザーと病気」

様々なことを受け止めるのは大事なことなんだけど、これだけはなかなか受け止めづらいっていうのは、病気になった時のことだと思うんですよね。
私も鬱病になりそう。でもなったら生活が回っていかないと思うと鬱にもなれない。みたいな気持ちになった時があったりしたんですが、お二人はご病気の経験はありますか?
私は42歳の時に病気が発覚して。多分その前から病気だったと思うんだけど、子宮頸癌。その時、お医者さんに言われたのは、あと5年の生存率50%。
うわ、ショック。
生存率とかって聞き慣れていないから、いきなり言われたらショックじゃないですか。お医者さんは言い慣れているのかもしれないんだけど、5年後に私がいる可能性は、二分の一。そのとき息子は中学2年生だったんですよ。
全員つらいですね。
そうなの。私は彼の父親に連絡をとって、実は癌になってしまったから私も一生懸命治るように努力するけど、万一の時は子どものその後のことをお願いしますねっていう風に言いました。
子どもには?
子どもにはもう一番最初に言いました。絶対隠し事できないと思ったんですよ。
受け止めてくれましたか?
割とそんなにショックとかじゃなくて、まず勉強しようっていう風に言ってくれて。インターネットはもちろんだし、書籍を買いにいって、癌についての全般と婦人系の癌についてのこととか、そういう色んなものを買ってきて。
じゃあ私こっちから、息子こっちからと読み始めて、2週間後に子宮全摘出っていう予定が入っていたんですよ。
だけど何冊か読んだ後に2人で、もしかして切らない選択もありじゃないって息子が言ってくれて。私も実はそう思っていたところなのよって。とりあえず経過観察しようよって。
お医者さんにそれを伝えて、お医者さんも変えたんですね、セカンドオピニオン。
結局そのままどんどん自分の生活を変えて免疫力を上げるようにしたり、今までの働き過ぎの生活を改善したり、夜はちゃんと寝るようにとかね。あとストレスをなるべく抱え込まない。
そういうこともただ単にスピリチュアル系を信じたら良くなるとかじゃなくて、本当にお医者さんとかが推奨するようなやり方で、自分の生活改善をしていったら、結局1年半後、細胞異形成という形で、そのグレー細胞まで良くなったんですよ。そこから半年後には、正常細胞になって。
え!何も切ってないのに?
切ってないんですよ。もうそれから10年。毎年もちろん、その直後はしょっちゅう検査していたけど、今は一年に1回になっているんだけどね。
今は一旦癌になったことで、癌を悪くしない生活を身につけたから、逆にもう新しい癌が発生しにくい体になっていて、一度も癌になったことが無い人が癌になるよりも、私が癌にもう一回なる方が、多分凄く確立が低いと思うんだよね。そのプロセスの中で、うちの息子は針灸師になるっていう。
なるほど。
体を未病にってことを広く人に伝えたいということで、そういう選択に繋がった。だから本当に2人で1つっていうか。
本当に良い意味で親子が協力というか影響し合っていますよね。
だから私は、私にきたこの病は、プレゼントだったと思っているの。キャンサープレゼント。
本当に癌がきたことで自分にとって大切なものを凄く考えたし、その体と今までの生き方では、もうピリオドがすぐそこなんだと。ピリオドをもっと遠くにするためには、今までの生き方じゃだめなんだ、考え方じゃだめなんだっていうことを本当に強烈に考えました。政治観も変わったし、それまでアトピーとか、喘息とか気管支炎がひどかったんだけど、全部治っちゃったの。
すごい。
だから癌を悪くしないための食事とか生活の方向にしたら、私に宿りついていた病気が全部根こそぎ離れていって、今ものすごく健康です。まあまだもう1つありますけど、子どもを産む時に妊娠糖尿が出ちゃったんですね。
妊娠糖尿?
うん。子どもに胎盤から栄養がいきにくくなっちゃって、2000g足らずで産んだんですよ。それで保育器に入って、最初はちょっと代謝異常とかもでて。その後ずっと糖尿病にならないことだけは気をつけていたんだけど、私の父親も重度の糖尿だったみたい。
やっぱり自分の年齢とともに糖尿病がでてきたけれど、癌の時の経験があったからこそ、糖尿病の食事制限なんて、全然癌の時の自分が努力したことに比べたら、もう笑っちゃうくらい楽しく出来て。
大変って言いますよね。
言いますよね。
全然大丈夫です。糖尿病の大切な食事は美容食みたいな感じで、本当にそれも楽しみながら。
みなさん結構自分の病気を心配して病気にもなれないとか、あとは私のお客様だと過度の心配で保険に入りすぎちゃっているとか。
あ〜。私は結局、手術しない入院しないで治っちゃったから医療保険全然使えなかった。
なるほど。
そうそう。
過度に不安になることはない。常に病気を持っていたとしても楽しく共存するという感じなんですかね。
病は気から、治療も気からなんです。
絶対そうですよね。
だから、私みたいな強いエネルギーで悲観したらどんどん悪くなっちゃったと思うんだけど、強いエネルギーで命をつかう理由がある使命感を持っていれば、多分それで病気も改善するんだろうね。
確かに。私お酒が大好きでいつも凄く飲み過ぎるんですけど、やっぱり子どもを1人で養うようになってから、明日が使い物にならないわけにはいかないので、多少はセーブしようと思うようになりました。
セーブしているんだ。
セーブしているつもりです。なのでプレッシャーがあることを前向きに捉えることも大切なのかもしれないですね。
そうだね。
だから今凄く医療が発達していて、どんな病気でもとにかく早期発見が絶対大切なのね。
そう!だから検査とかは大事。
そう!早めに。
私絶対行かないです!
どうしてですか。
絶対行かないって決めてる。
怪しいと思ったらすぐ検査!
絶対行かないんです!
何でもないとわかれば自信もって仕事できるじゃない。これから稼がなきゃいけないんだから、その時間を確保するためにもちゃんとチェックして。
そうですよ。
いや〜検査はね、知りたくないんですよ。
小さいお子様を抱えているシングルマザーの方は、検査はなるべくいった方が良いかなと思う。
絶対思うね。
そうですよね。はい。

第10回に続く 

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この対談のメンバー

  • 波柴 純子さん

    子供が3歳の時にシングルマザーとなり、お金の不安がきっかけでファイナンシャル・プランニングに関心を持つ。
    それまで苦手だったお金・制度の知識を学ぶとことで日々の暮らしが安心に変わるのを感じ、これを他の人にも伝えたい、と転職を決意。

    金融機関のファイナンシャル・アドバイザーとして約7年の経験を積む中で、子育て世代の多くが抱える未来への漠然とした不安をなくすには、お金のリテラシーを持つことと同時に、自分の価値観を明確にすることが必要だと確信するようになる。

    2013年に独立し「私が未来をデザインする」という想いを込め、Cras-i design(クラシデザイン)と名付ける。
    シングルマザーや起業家など、本気で自立したい女性にを対象に、個別相談・講演・執筆活動を行っている。
    プライベートでは2015年に再婚、第2子を出産。

    Cras-i design(クラシデザイン)ファイナンシャル・プランナー
    一般社団法人 日本シングルマザー支援協会 理事
    一般社団法人 ウーマンズ・エンパワメント協会 理事
    一般社団法人 日本女性起業家支援協会 コーディネーター

  • 江成道子さん

    1968年8月生まれ
    一般社団法人日本シングルマザー支援協会(横浜市)代表理事
    一般社団法人ウーマンズエンパワメント協会(横浜市)代表理事
    株式会社マーチ(中央区)シングルマザー事業部部長
    シングルマザーの支援を通して、企業や行政との連携の中で、支援とビジネスの融合を目指し活動。2014年8月にはシングルマザー向けの就職イベントを横浜で開催。会員数1300名を超え、日本で最大のシングルマザーコミュニティを運営し、ソーシャルアントプレナーとしての役割を担う。

  • 石尾ひとみさん

    シンクタンク「環境企画研究所」勤務を経て、1988年よりフリーランスで執筆活動を開始。

    スキューバダイビング、マウンテンバイクなどの趣味を活かして、レジャー施設開発プロジェクトに多数参加。「女性関連市場」をメイン・テーマとする。「女性の仕事と育児の両立」「男女参画社会の実現」などの問題に深くかかわる。

    自らワーキングマザーとして仕事を続けてきた経緯から、「働く親の現実に則した保育環境の実現」を目標にかかげ、2000年「こどもの森ほいく舎」を開設。
    福祉の枠を超えた民間による保育のあり方を提言している。

    執筆・セミナー講師・教材制作・調査・取材などのプロジェクト運営と並行し、保育園の園長を担っている。

    2012年、シングルマザーとその子ども達のためのシェアハウス「ペアレンティングホーム」のコンセプトメイキング、運営にかかわり、多数のマスコミに取り上げられた。
    「ペアレンティングホーム」は、第8回キッズデザイン賞の「子どもの産み育て支援デザイン 個人・家庭部門」に入賞した(2014年)。

    また、ジャズシンガー「 ‘s Honey」(スハニー)として音楽活動を続けており、2010年ジャズレーベルart of spirit(s) よりアルバム「La,la,mu」をリリースしている。

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