1. TOP
  2. 連載一覧
  3. 第2回「シングルマザーとお金」
Series
2

マザーポート特別対談第2回「シングルマザーとお金」

お金に不安なのは当たり前。まずは不安を受け入れて、
少しでも不安がなくなるためには、今、手を動かすこと、足を動かすこと

第2回 「シングルマザーとお金」

働くという話題の中で、将来の収入がというところをみなさんおっしゃってました けれど、今度お金っていうのもきっとシングルマザーにとっては、凄く不安要素だと一般的には捉えられがちだと思うんですね。その辺についてどう思われますか。感じる事ってありますか。
そうですね。年収が180万が平均なので、実際うち(日本シングルマザー支援協会)が300万円の年収プロジェクトをやっているんですけど、それですら誰がそんなにとってるんですか。っていう質問が結構きたくらい
そんなに稼いでいる人見た事無いって感じですね
見た事無いっていう質問が飛んでくるくらい、現状、シングルマザーに限らず女性 の収入が低いのがこの国で、中々キャリアアップというところで自分が目指したいってい うところに到達してない方も沢山いる
実際に稼いでいるイメージを持てないという感じですか
という事でしょうね。だから年収300万円て夢物語のように聞こえる。男性に言っ たら、え、なんで300万なの?低いんじゃない?と言われるんですけど、私たちも本当は 500万円くらいでやりたかったけど、自分ごとにならない目標を達成しても、ああ誰がと
そういう人はいいわね。みたいなね
そうそう、そうなっちゃうといけないので、私たちが考えた300万円という目標金額にして、もちろんそれより高いの全然良いし、というところでやっているんですけど、まあ中々実際平均年収とか600万くらいでしたっけね、650万くらいかな、家庭の中で。でも女性だけにすると、シングルマザーだけでなくても確か250万くらいなんですね。だからそこのあたりの認識が社会で、先ほどおっしゃったように、キャリアを積んでいけるというような意識が育たないっていうのは、感じているところなんですよ
きっと、元々年収高くて安定した仕事に就いている方にとってはさほど違和感はないかもしれないけど
1回経験しちゃえば、年収1000万でもなんでも当たり前になるので
今まで専業主婦で、ある日離婚になった時の不安ていうのがきっとクローズアップされがちだと思うんですけど、そういったお金の不安を解消していくにはどんな方法があるのかな
私は様々な経験がありますけれども、まずお金の問題に関していったら、不安じゃなくなる方法はないと思うんですよ。お金稼いでいても凄く不安ですよね、だって分からないじゃない。先の事なんて
うんうん
だから、不安になれる事がまず凄く大切だと思う。不安である事はなんでもない
受け入れるってことですよね?
慣れていく?
そう!不安であるのが当たり前だから、だからこの不安を解消したいと思っていると、不安を解消するという事に凄く注目がいっちゃって、より多く収入が入ってくるようにしようということに集中できなくなっちゃうと思うのね。だから、まずお金は凄く少なくて足りない。その事をまず受け入れちゃって、不安なのは当たり前。少しでも不安がなくなるためには、今、手を動かす事、足を動かす事なわけで
うんうん
あとね、使うお金をとにかく少なくする。で、お金を使う事で幸せっていう価値観をまず手放して
そうですね。価値観を変えるっていう。私も実はそれ大切にしています
そう。お金を消費する事でストレス発散とか、そうじゃないところに何か幸せっていうか、無理しているんじゃなくてね、私はなんかそういうことが心の満たされることかなって。子どもと一緒に1円玉とか数えたりとかね、そういう事も凄く楽しくてやってきたし、1ヶ月にこれしか使わないようにしようっていう事が、逆にゲームみたいに楽しくなってきて
でもそれって凄く良い事
感覚が大事ですよね
そうなの。今日100円しか使えないよみたいなね
みなさん課題をね、大きくしちゃうのが傾向的にありますよね
そうだね。だからさファイナンシャルプランナーっていう人がさ、将来はこれだけ必要ですよとかいうと余計不安になってしまう。だからそこのなんか
だからそういうあり方だと逆方向なんですけど
ね、そうなんだよね
私自分がファイナンシャルプランナーだからこそ、みなさんにお伝えしているのが不安をなくすためにも先言った受け入れると同じ事なんですけど、実際どれくらい足りないのか書き出してみるのもいいよ。おばけ屋敷ってどこからおばけが出てくるのかが分からないから怖いのであって、ここ回ったらこの人がいるって分かっていたらそんなに怖くなく歩めるはずじゃないですか
うんうん
だから、大学これくらいかかるんだ、あ、でもそれを目標にして今キャリアを積んでいけば、先ほどの仕事、キャリアアップの話ではないですけども、それをモチベーションに変えていくのであれば、なんか不安が不安でなくなる
貧乏も楽しめばいい
そうなんですよ
本当にね。私も子どももよくここにいるんで、まだ本当若いときは苦しくて八つ当たりしちゃったこともないとは決して言わないけど、段々受け入れられるようになったら、よし貧乏家族今日どこいく?みたいな。ヨーカドーで一日過ごす?みたいな
でもね楽しいですもんね、子どもにとっては
そうそう。子どもはそれでも兄弟がいて親がいてみんなが笑顔であれば、全然もうそれで幸せなんですよ
逆に小さなことで幸せになる力が高まるような気がしますよね
そうだね。思い出したエピソードがあるんだけど、私がと息子がある時転校して、もう益々小さなとこしか住めなくなった時に、本当にカンカンカンカンって上がっていくようなアパートにいたときに、そこに新しい転校生が来たっていうので、とにかくすぐに家を見に来る子ってどこの学校行ってもいるんですよ
で、私が仕事から帰ったら、友達が来ていたわけね。新しい学校の初日か2日目くらいですよ、そうしたらその子が私に、なぜこんなに貧乏なんですかって
えっ
こんな小さなところに住んで石尾君が可哀想ですね。みたいなことを言ったの
子どもって凄いよね〜言うこと
私はそのときの息子の顔見たらすごく立場のないような顔をしていたわけ。だからその子に向かって、私たちはここが凄く幸せに暮らせる家なの。君の目から見たら貧乏な暮らしと思ったかもしれないけど、凄く私たちは誇りに思っている家だからそんな風に言わないでね。って言って笑顔でさよならって言って送り出したのね
うんうん
すごく何年も経ってから息子がその事覚えていて、あの時はお母さんすごいかっこ良かったって
お母さんヒーローだね
それと、貧乏って言葉がいつどこで覚えたのか分からないんだけど、小学校高学年くらいかな。貧乏っていいよねって私に言ってきたんですよ
うんうん
貧乏にしてくれてありがとう。って
すごい
それどういう意味?って聞いたら、ある知り合いの家族が、なんでも物を与えてもらえる、ゲーム機でも新しいものすぐ買いたい、海外旅行はあそこ行きたい。そういう中でやっぱり子どもがあまりにも欲求が高まりすぎちゃって、幸せを感じられなくなっちゃったわけよ。満たされすぎちゃって。それを冷静にみてて、あんな風になったら大変だよって、僕は本当に貧乏で良かったよ、お母さんありがとう!みたいな
心がこもっているよね
そうそう
きっとすごく家の中の空気が温かかったんですよね
本当お母さんは太陽で、お金じゃないってそこは絶対的にあると思う

第3回に続く

この記事が気に入ったら、「いいね!」しましょう。
あなたのfacebookに更新情報をお知らせします。

  • 目次
  • メンバー

目次

この対談のメンバー

  • 波柴 純子さん

    子供が3歳の時にシングルマザーとなり、お金の不安がきっかけでファイナンシャル・プランニングに関心を持つ。
    それまで苦手だったお金・制度の知識を学ぶとことで日々の暮らしが安心に変わるのを感じ、これを他の人にも伝えたい、と転職を決意。

    金融機関のファイナンシャル・アドバイザーとして約7年の経験を積む中で、子育て世代の多くが抱える未来への漠然とした不安をなくすには、お金のリテラシーを持つことと同時に、自分の価値観を明確にすることが必要だと確信するようになる。

    2013年に独立し「私が未来をデザインする」という想いを込め、Cras-i design(クラシデザイン)と名付ける。
    シングルマザーや起業家など、本気で自立したい女性にを対象に、個別相談・講演・執筆活動を行っている。
    プライベートでは2015年に再婚、第2子を出産。

    Cras-i design(クラシデザイン)ファイナンシャル・プランナー
    一般社団法人 日本シングルマザー支援協会 理事
    一般社団法人 ウーマンズ・エンパワメント協会 理事
    一般社団法人 日本女性起業家支援協会 コーディネーター

  • 江成道子さん

    1968年8月生まれ
    一般社団法人日本シングルマザー支援協会(横浜市)代表理事
    一般社団法人ウーマンズエンパワメント協会(横浜市)代表理事
    株式会社マーチ(中央区)シングルマザー事業部部長
    シングルマザーの支援を通して、企業や行政との連携の中で、支援とビジネスの融合を目指し活動。2014年8月にはシングルマザー向けの就職イベントを横浜で開催。会員数1300名を超え、日本で最大のシングルマザーコミュニティを運営し、ソーシャルアントプレナーとしての役割を担う。

  • 石尾ひとみさん

    シンクタンク「環境企画研究所」勤務を経て、1988年よりフリーランスで執筆活動を開始。

    スキューバダイビング、マウンテンバイクなどの趣味を活かして、レジャー施設開発プロジェクトに多数参加。「女性関連市場」をメイン・テーマとする。「女性の仕事と育児の両立」「男女参画社会の実現」などの問題に深くかかわる。

    自らワーキングマザーとして仕事を続けてきた経緯から、「働く親の現実に則した保育環境の実現」を目標にかかげ、2000年「こどもの森ほいく舎」を開設。
    福祉の枠を超えた民間による保育のあり方を提言している。

    執筆・セミナー講師・教材制作・調査・取材などのプロジェクト運営と並行し、保育園の園長を担っている。

    2012年、シングルマザーとその子ども達のためのシェアハウス「ペアレンティングホーム」のコンセプトメイキング、運営にかかわり、多数のマスコミに取り上げられた。
    「ペアレンティングホーム」は、第8回キッズデザイン賞の「子どもの産み育て支援デザイン 個人・家庭部門」に入賞した(2014年)。

    また、ジャズシンガー「 ‘s Honey」(スハニー)として音楽活動を続けており、2010年ジャズレーベルart of spirit(s) よりアルバム「La,la,mu」をリリースしている。

Columnコラム