居宅介護支援なないろ川根
川根本町で居宅介護支援事業所をはじめ、高齢者福祉を担っている、なないろ川根
川根本町で居宅介護支援事業所をはじめ、高齢者福祉を担っている、なないろ川根。
介護支援専門員の中村さんと福祉用具専門相談員の小坂さんに、川根本町で暮らし、働く魅力を伺いました。
(肩書は2022年10月現在)
なないろ川根ではどんなお仕事をしているんですか
―まずは、お仕事の内容をぜひお伺いしたいのですが、介護事業所として、どういったお仕事をされているのでしょうか。
中村さん:今は、「高齢者の生きがいの郷」という行政的には町の単独事業という名称になるんですけど。介護保険を適用しないデイサービスを行なっています。
川根本町として、予防のほうに力を入れておりまして。要支援ですとか、比較的軽度の方でも、予防を目的として川根本町独自の基準でデイサービスなど介護保険施設が使えるようになっています。今私どもが運営しているデイサービスも、混合型というのが一番表現的にはいいのかなと思うんですけれど、要介護状態ではない非該当の方と、要支援の方が半数ぐらいの割合で通所しています。
― 町としても予防に力をいれて、実際に予防のための運営がされている場所なんですね。
中村さん:町の実情に合わせて基準を緩和していまして。比較的自立された方にここに来ていただくということで、人員配置なども20人の定員を2人で対応できるようになっています。そうした混合型のデイサービスを、上長尾という地域と奥泉という地区で、2事業所やらせていただいています。
―なるほど。
中村さん:あとは、通常の介護保険事業の形になるんですけれども、訪問介護事業、福祉用具貸与事業。あとは、ケアマネジャーが配置されている居宅介護支援事業所の運営と、全部で5事業になります。
― 今、働かれてるスタッフの方々は何名ぐらいいらっしゃるんですか。
小坂さん:10人ですか。運転手の方を合わせると12名になります。
中村さん: 12名ですね。12名で、この5事業で運営しております。
― 通常の1日のスケジュールはどんな感じなのですか?
小坂さん:そうですね。8時に出社されて受け入れ準備をしています。だいたい8時半過ぎから、利用者さんがいらっしゃって。近隣の方は歩いてこられる方もいらっしゃいます。8時半前には送迎車が出て、9時前ぐらいから車で迎えに行った方、利用者さんがこちらにいらっしゃいますね。
そこから10時くらいまで、皆さん、歓談されてて。10時くらいから体操を始めて、それが終わったところでレクリエーションですね。
中村さん:主に脳トレとか、そういった普通の介護事業所ではやらないような、生活の活性化を図るための脳トレっていうのを午前中おおむねやるんですね。
小坂さん:そう。で、だいたい11時半過ぎくらいからお昼に入って、1時ぐらいまで利用者さんが歓談されながらお昼片付けまで、ご本人たちでやられるんですけども、そこで1時から午後のまたレクリエーションですね。
中村さん:主にこういった習字とかね。
―(壁にかけられた習字を見て)みなさん達筆ですよね
中村さん:これは習字の講師が職員としておりまして、月に4回程度、1日午前と午後の部に分けて習字指導という形でおこなっています。あとは、その後ろに見えますのが。
小坂さん:刺し子ですね。
中村さん:刺し子って言いまして、布を切って、画用紙のところに切れ込みがあるんですけれども、そこに布を埋め込んでいく。こういった個人の創作活動もおこなっています。できあがったものは、役場の町民ギャラリーというちょっと展示をすることができるスペースがあるもんですから、そういう所に展示させていただいたり。ただここで作って満足じゃなくて、そういった展示スペースに飾らせていただいて、ちょっと町民に広く知っていただこうというようなことをしています。
小坂さん:刺し子ばかりではなくて、利用者さんの状態に合わせて。刺し子はちょっと押し込むんで力が要るんですよね。なのでちょっと手の力が弱いよっていう方は、布の代わりに和紙を貼るものがあるんですけど。
中村さん:ちぎり絵っていうやつですかね。それも、教える方がいらっしゃって、結構高齢な方なんですけど、その方が講師として来てくださっています。そしたらその講師の方が「私、習字やりたいわ」っておっしゃられて、今度は……。
小坂さん:通いたいって。
中村さん:そうそう。
―ちぎり絵の先生が習字を習いにここに通っているんですか?
中村さん:通いたいっていうことなので、今そこをちょっと調整してまして。
そういった形で軽度者の集まりなんですが、いろんな状態の方、いろんな経験された方が来てくださっているので、ちょっといい影響が出てると思います。
子育て中のスタッフの方はいらっしゃいますか
― 今、12名スタッフの方がいらっしゃる中で、子育て中の方はいらっしゃいますか
小坂さん:います。私ですか。
中村さん:あと、中村さん。お子さんが小学校5年生で。ただ、普段は週1回しか来られないんですよ。副業的に働かれていて。子育てをしながらということで、週4日しか働けないよとか、週3日だけ働きたいよとか、働き方に関しては柔軟に対応できるように考えています。
―なるほど。その方は時間で区切るというよりかは、日ごとに働く会社を変えてらっしゃるんですね。
小坂さん:そうですね。曜日で決めてるんです。
中村さん:なので、フルで来てる職員が、その方が来た時にちょっとお休みをいただいくというような形で、休みのローテーションを調整したりしています。
―今回募集される職種はどんな職種になるのですか
中村さん:今回の募集は、介護のほうなんですけれども、ケアマネジャーを募集しています。今どこの行政区でも、ケアマネジャーがちょっと不足しておりまして。
ケアマネ難民なんていうお話もちらほら聞いたり。ここも漏れず
に、やっぱりケアマネの職員が足りていなくて。川根本町で働いているケアマネさんたちも高齢化が進んでおりまして、私が52歳なんですけど、若手なんですよ。
「超」が付くぐらい若手なんです。これからほんとにこの川根本町で、ケアマネの難民とかって容易に想像できちゃうもんですから、やっぱりケアマネさんにぜひきていただきたいという思いがありまして。
―ケアマネの有資格者の方にやはりきていただきたいですね。
中村さん:ただ、専門職を確保したいよという気持ちもあるんですけれども、先を見越した時に、有資格者だけではなくて、これから資格取得に向けて安定した職場で実務経験積んでもらって、そういった資格にチャレンジしていってほしいという思いも強いです。なので資格者ではないとしても、関心を持っていただけたらぜひ応募していただきたいです。
川根本町で暮らしながら、働く魅力
―おふたりとも、川根本町にお住まいなんですか
小坂さん:私は川根本町です。ここから歩いて5分くらいのところに住んでいて。
中村さん:私は、お隣の町ですけど島田市の川根町からこちらへ来ています。でも、介護経験のスキルは全て川根本町で学んでいて。お世話になった町なもんですから、やっぱりここで最後まで介護保険の事業を続けていきたいなと思っています。
―この川根本町で働く魅力。ご自身の中で感じていることはありますか。
中村さん:やっぱり利用者さんと接するにしても、利用者さんの家族に接するにしても、とげとげした感覚っていうのがないですね。「ほんとによくやってくれるね」とか、介護職の人間に対して労いの言葉が多いもんですから。
川根本町では「お金払ってるんだから、やって当然でしょう」っていうような感覚が利用者さんにはなくて、介護職として働くストレスは少ないのかなと。
―人間関係がとても優しいですよね
中村さん:人がいいというのはあります。よそ者だからちょっとっていうことはないと思いますし。私たちの職場も気配りできる職員が集まっていて、なんでも相談することがでる雰囲気がありますし。そこは自負しておりますので。
あと、町の人もいろいろ移住に関して理解が深い人も多いので、そういった意味では移住はしやすいのかなと思います。
小坂さん:私は生まれも育ちも川根本町で、もともとずっとここにいて、ここから出たことがないんですけど。子育てに関しては、やっぱり保育園が待機児童っていうものがまずないんで。
―待機児童ということばすらないような。
小坂さん:すぐ預けることができるっていうか。保育園で困ったことはないですし。やっぱり人数が少ないんで、そのまま小学校にも上がっていくという感じで、小学校もやっぱり少人数なんで、手厚いですよね、こども一人一人に対して。
授業がどんどん進んじゃって、こどもが分からないところでつまずいても置いていかれるんで、塾に通うしかないっていうのはまったくなくて。こちらは分かるまで先生が根気よく教えてくださいます。
―それはこどもたちにとってはとても安心ですよね。
小坂さん:そうですね、こどもたち一人一人の理解力っていうのは、やっぱり違うと思うんです。そういう違いに対応してもらっていると思います。
中学校でも人数はそう多くないですし。うちも中学生の子がいるんですけど、クラスの人数が22人なんですけど、そのクラスに3人の先生がついてるんで。
やっぱり手厚いですね。何か困り事があっても。
―先生たちの目がちゃんとこどもたちに行き届いている。
小坂さん:そうですね。いろいろ先生と話す機会もあるんですけど、こどもたちのことをよく知っている気がしますね。中学生になると、特にうちは男の子なので、全然親に話しをしてくれないんですよ。
その分、先生がいろいろこどもの様子を教えてくれますし、安心して預けられます。
中村さん:あと、小学生は児童クラブなんかも。
小坂さん:そうですね。児童クラブも、入れないっていうのは聞いたことはないですね。それなりに人数はいると思うんですけど、聞かないですね。断られたっていうのは聞いたことはないです。
中村さん:なので、お仕事されながら子育てしていても安心してこどもを預けてっていうところもね。子育てをしている方にはいい環境なんじゃないのかなと思いますよ。
―ありがとうございます。最後に、移住を決心するってかなりエネルギーの要ることなので、そこを後押ししてくれるような、最後に川根本町は本当にいいところだよっていうメッセージをぜひ頂ければなと。ここで一緒に働こうよみたいなメッセージをぜひ頂きたいのですが、お願いできますでしょうか。
小坂さん:実は私もシングルマザーなので。
こどもが3人いて、大学生と中学生と小学生がいるんですけど、やっぱり地域の方の見守りっていうのもあるんですよ。住んでいる地区で、いろいろ活動に参加しなくちゃいけないっていうのは都市部に住んでいるよりもあると思うんですけれど、それをきっかけに打ち解ければ、地域の人がこどもをみまもってくれているというか、こどもがあそこにいたよとか教えてくれたりするので。
中村さん:端的に言うと、地域の人に安心して、地域の人に見守られながら。
シングルマザーの先輩が実際に住んで、働いているという。
小坂さん:そうですね。
―最後にぜひ中村さんからも。
中村さん:やっぱり一緒に働いている職員は宝物だと思っていますので、来てくだされば、ストレスなく働いて、介護のスキルも勉強していただいて、安定した収入得られるようになっていただきたいなと思っています。
ここの事業所自体が、開所したのが2022年の4月なんですね。ケアマネの事務所と訪問介護は2月からで、まだ1年たってない事業所なんです。
なので、これからほんとにみんなで働きやすい職場をつくっていく。みんなの意見聞いて、上も下もない。そんな風通しの良い職場になっています。
募集要項 | |
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募集職種 | 居宅介護支援事業所ケアマネジメント業務 |
給与 |
月給: 190000 円 |
雇用主 |
法人名:KAWANE ホールディングス |
雇用場所 |
〒428-0313 |
業務内容 | 居宅介護支援事業所 ケアマネジメント業務 |
応募要件 | 静岡県介護支援専門員資格 |
勤務時間 | (1)週5日 (2)週5日(勤務日数は相談の上、変更可) |
休日休暇 | 土・日・祝祭日、年末年始(12/30~1/3) |
福利厚生 | ・社会保険(健康・厚生) |
休憩時間 | 60分 |