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Webライターだから今、思うこと【未婚シングルマザー】暴力から「助けて」という言葉は、勇気がいる言葉

KUMIKOさんのコラム

世の中にいるシングルマザーの方の中には、身内に頼ることができない状況や立場の方もいます。

私は、両親も兄弟も近くに住んでいましたが、頼ることができなかったひとりです。
両親に、未婚で子どもを産み育てることを反対され…拒否されてしまったこともあります。
それ以外にも兄弟の家庭内暴力の問題もあり、実家に戻ることができなかったのです。

母子寮へ入所するまでには…

子どもを生んでしばらく仕事ができない期間があるため、正規の仕事はできませんでした。
出産後2週間だけ実家に戻ったものの、母子寮に入いることを決意。
これは、夜泣きの度に兄弟から暴言をはかれ…ある日、私が暴力を受けたからです。

唇や目の上が思いっきり腫れ、誰かわからない顔になって。
泣きながら、病院へ自らの運転で行ったことを今でも覚えています。
こんな状況になるまで、何もしていなかったわけではありません。

妊婦の間に、何度も役所に通って相談をしました。
福祉課と子ども支援課の行き来で、私にとっても解決策は見つからず。
不動産に行っても物件を貸してくれる大家さんを見つけることができずでした。

暴力を受け、母親とともに警察に被害届を出し。
その足で、役所へ行きました。

「助けて」と言える勇気、自立するためには必要な時もある

妊婦の時は、「困ってるんです。何とかして下さい!」と強気でした。
私は、初めて役所の方に「娘を助けて下さい」とお願いしました。今までの想いが、溢れて涙がポロポロとこぼれ落ちたんです。

自身と子どもを守るために、涙ひとつ見せず強くいなくては…そう思っていました。

妊婦ではなく、母子になった私。
役所では、すぐにさまざまな手続きをしてくれました。
最初にしてくれたのは、母子寮の入寮手続きです。

母子寮に居れば、兄弟からの暴力におびえることもありません。

安心して生活できること。
これは、子どものためでもありますが、母親である私にも大きな支えになりました。

正しい情報を持っている強さ

妊婦の頃から、都道府県にはいくつかの母子寮が存在していることをSNSを通じ知人から教えてもたっていた私。

母子寮への入所の手続きがスムーズだったのは、妊婦のとき「母子寮に入りたい」希望を訴えていたからです。
母子寮について知らない人も多い時代「どこでそれを知ったのか?」と役所に聞かれたこともあります。

昨今、さまざまな情報が飛び交っています。間違った情報や噂に、振り回されてしまう場合もあります。
正しい情報を知る大切さと強みは、後々にも体験していきます。

次回、「自分に必要な情報を手に入れる方法とは?」です。

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この連載の著者

  • KUMIKO

    2008年に待望の娘を出産。
    未婚シングルマザーとして、子育てをして10年以上経ちます。

    娘が年長の時に、発達障がいグレーと診断されてから少し大変な時期を過ごしました。
    娘とのコミュニケーションや学習サポート、学校への協力のお願いなどさまざまなことを乗り越えてきました。

    娘の病状の波や持病の通院などもあり、お勤めを辞め2018年にフリーライターとして活動を開始。
    「2.5次元作品」関連や子育て、野菜、美容などさまざま執筆経験があります。