東京シンママDaysシンママが教える【シングルマザーの部屋探し】
谷川さや花さんのコラム
この連載の著者
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谷川さや花
東京在住のシングルマザー、フルタイム正社員。 2016年生まれの娘と2人で暮らしています。 休日は、…詳細はこちら
はじめまして
こんにちは。3歳娘と生活するシングルマザー、谷川さや花です。1LDKのアパートで娘と暮らし始めて3年目になります。
このサイトにたどり着いたみなさまに、私の体験や経験が何かのヒントやポジティブなパワーになってくれたらうれしいです。
また、同じようにシングルマザーとして日々を送っていらっしゃる方と、記事を通して繋がったり励ましあえたりできたら…と思っています。
シングルマザーの部屋探し
初回の今回は、新年度らしく(!?)シングルマザーの部屋探しについて書きたいと思います。
離婚が決まった、もしくは決まりそう―。
そうなったとき、まず考えなくてはいけないのは「住まい」です。だいたいは以下の3パターンになるかと思います。
1 配偶者が家を出る
2 自分が家を出る
3 実家へ
※この他に、配偶者よりDV等被害を受けている場合や事情を抱えている場合、母子生活支援施設も一つの選択肢にできる場合があります。この施設は所在地等が明かされておらず、配偶者にも明かされません。悩んでいらっしゃる方は、お住まいの地域にある福祉事務所で相談してみてください。
1と3の場合、名義変更の手続きなど事務的な作業と引っ越し作業でほぼ完了ですが、問題は2の場合です。
そして私も2でした。
職ナシ×預け先ナシ×家ナシ
私は妊娠発覚時、フリーランスで仕事をしていました。妊娠後、徐々に仕事をセーブし、出産するころには完全にすべての案件を手放し休業状態。
休業といえば聞こえがまだいいですが、実際は無職です。そのため保育園にも入っておらず、職ナシ・預け先ナシ状態。さらには、家を出たいけれども行く場所がないという家ナシ!
負のトライアングル
この「職ナシ×預け先ナシ×家ナシ」は、割と厄介です。
なぜなら職がないと保育園も預けられませんし、そもそも住む場所が決まっていないとどのエリアで職や保育園を探したらいいのやら…。
特に職は、子どもの預け先が決まっていないと難しいです。面接に進んでも「いつから働けるか」に答えられません。家に関しても、無職で賃貸契約の審査が通ること基本的に不可能です。
物件は、どの不動産屋でも同じシステムを利用して情報を取得しています。そのため、どこの不動産屋でも一部の専属仲介物件を除いて同じ物件を紹介してもらえます。
一方で、営業さんのカラーやお店の方針はさまざま。
私も、何件か不動産屋へ足を運び、自分の状況を説明し、それでも取り合ってくれたところを見つけました。
その結果、就業先の内定が出たら必ず物件を契約・入居するという条件で審査を最大限に延ばしていただきました。「これ以上になると家賃も発生してしまうので」というギリギリのタイミングで内定証明書を提出することができ、審査OK⇒入居となりました。
よかった!あのときの営業さんには心から感謝しています。
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マザーポートのシェアハウスという選択も
私は離婚当時、マザーポートのことを知らず、シングルマザーのシェアハウスの存在も知りませんでした。マザーポートのシェアハウスは、どの物件も本当に魅力的!中には数百円で食事のサポートを受けられる物件もあります。自分以外の大人がすぐそばにいるという安心感もありますし、シングルマザーの不安もシェアできそうだなぁと思います。
どんなシェアハウスがあるか見てみる方はコチラ(https://motherport.net/search_city)
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間取りはどうする?
部屋探しにあたって、まず重視するのは家賃ではないでしょうか。特にシングルになったばかりですと世帯年収が大きく減る方がほとんどだと思います。
私は部屋探しを始めた当初、子どもが1歳だったこともあり「子供部屋も不要だし寝る場所も一緒でOK…だったら部屋数は一つでもいいかも?」と思いました。その分、多少狭くても家賃を抑えたいと考え、ちょっと広めの1Kや1DKも視野に入れていました。
二人入居可で子どもOKな部屋
しかし実際に動いてみると、当然ですが「二人入居可」と「子どもOK」という壁がありました。二人入居というのは、文字通り2人で入れる物件。
ココいいかも!と思っても単身者向けの場合、しかも子連れだと特に厳しいと思います。
そして「子ども可」ですが、不動産屋さんにこんな話をされました。
二人入居可なら、お子さんも人間ですから、規則としてはもちろんOKです。子どもだからダメというのは差別にあたりますし。ただ、大家さんの方で過去にお子さん関係でトラブルがあったりした方ですと、“お断りしたい”という本音があるのも事実です。
子どものトラブルとは、ずばり騒音トラブルが一番多いらしいです。
子どもの足音や泣き声など、住民同士のトラブルを避けるために「お子さんはちょっとなぁ…」という大家さんがいるのも事実。
私の場合、問い合わせた1DKの物件はほぼ単身者向けでした。ネット等から物件を問い合わせる際には「〇歳の子どもと入居可能かどうか」を一緒に聞いておいた方が、後々の手間が省けると思います。
寝かしつけ後はどうする?
意外と見落としがちな、子どもを寝かしつけた後の自分の居場所。シンママって、いわゆるワーキングマザー兼ワンオペ育児の毎日です。
子どもが寝静まった後が、唯一の自分時間!
これは平日夜に限らず、休日も同様です。配偶者に子どもを見ていてもらうことができないシンママにとって、休日の昼に子どもがお昼寝してくれたら、絶好の自分時間の到到来です。
このとき、子どもが寝ている部屋(寝室)と、自分が過ごす居間がきちんと扉で仕切れるかどうか。ささいなことですが、毎日のことなので結構大事なポイントです。
寝室と居間を、アコーディオンカーテンや家具で寝室と居間を仕切るだけだと、どうしても明かりや音が漏れてしまいますし、寝室以外に寛げるスペースがないとなるとストレスも溜まってしまいます。
子どもがゆったりと眠るためにも、ママが自分時間を過ごすためにも、しっかりと扉で仕切ることができる寝室と、寝室以外の居場所をシミュレーションしながら部屋を探すのがおすすめです。
まとめ
・シンママが借りれるのは「二人入居可(子ども可)」の物件
・広めの1DKなど家賃が手ごろでも単身者向けはNGが多い
・子どもを寝かしつけた後の自分の居場所をシミュレーションしよう
部屋探しがシングルマザーの第一歩となる人も多いかと思います。子どもを抱えながらの物件巡りや職探しは体力的にも気持ちも消耗しますが、大丈夫!
離婚の決断を乗り越えたあなたが、一歩を踏み出せないわけがありません。
新しい部屋でスタートする、新しい生活をもうすぐそこです。一つずつ、ゆっくり進みましょう。
◎次回も「どんな立地条件がオススメ?」や「部屋のチェックポイントは?」など部屋探しについて書く予定です。
谷川さや花
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https://twitter.com/tanikawasayaka
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